~福井県池田町で自然・文化に触れる~ 里ん子たんけん隊

福井県池田町から、あなたに伝えたい「森」のお話。byツリーピクニックアドベンチャーいけだ

2024年 第2回里ん子たんけん隊

こんにちは。さくちゃんです。

ニイニイゼミ(抜け殻は3~4cmくらいの大きさでどろだらけが特徴)

今年はまだセミが鳴かないなとつぶやいたら、「チャンといるヨ!」と早速出会いました。みなさんもおうちのまわりでもセミの声に出会いましたか?

第2回里ん子たんけん隊は「森にタネをまこう!」
“森を作る木を植えよう”“森の中に思いをはせてみよう”の活動でした。

午前中はちゃっきーがすぺしゃるスタッフとしてあそびハウスからきてくれました。生きている「木」のこと、成長する木のことをいろいろな方法で伝えてくれました。

マッシュルーフに集合して参加するみんなと顔を合わせたら
今日何をするかを確認し、ちゃっきーから参加者一人ずつに袋が渡されます。
小さな袋には、それぞれ違う種類のタネが入っていました。

「みたことあるはずだよ」 「これはしってるかな?」

しわしわでちっちゃなもの、うすい板みたいなものがついたもの、えだがついているもの
見たことある気がするのに名前が出てこない・・・!
このタネはコーヒー豆みたい。みんないろいろな形をしているタネに興味津々です。

「このタネ2つくっついてておしりみたいー!」自分なりにタネをよく見ていて素敵!

ちゃっきーが見せてくれたのは、
「マツ・サクラ・モミジ・どんぐり(コナラ)エゴノキ
ということで、こんどは実際に園内に生えている木にタネがどんなふうについているか見に行きました

「こんなふうについているんだ」「ちいさいね」

つぎはこのタネが木から落ちて生えているところを見に行きます。
ベンチャーパークに入ると右側にイチョウの大木が。木の根元を見ると・・・
「あったあった!」みどりいろの1cmほどのころころしたものを次々見つける子どもたち。ころころした実の近くには・・・

葉っぱが出てるよ。「ここにも、ここにも!」

これはイチョウの稚樹(木の赤ちゃん)です。
ここから長い時間をかけて大きなイチョウの木になるんだ。

最後には、コベンチャーパークの森に木を植えました。

植える木の苗(なえ)は3年前からあそびハウスの玄関で育てていたエゴノキ3本とクヌギ(どんぐりの生る木)2本。

事前にスタッフが鉢分けをして水やりをしておいたものです。

手分けして運びます

グループに分かれ、まずはちゃっきーから植え方の説明。手分けして運んだ道具の置き場所を決めました。

クワやスコップで木を植えるあなを掘ります

穴の深さは苗がうまっているいる土と同じくらいの高さであること。穴に何回か植木鉢を置いて高さを確かめながら掘ります。

苗をおいたら、掘って出した土をまわりからかけて根元をしっかり押さえます
植樹した苗の近くに木の看板を立てます

植えた場所に木の看板と植えた人の名前をかけて完成!

頑張って植えた証拠

元気に育ってくれるといいな~(また見に来てね!)

午後はスギ林の森へ

森の入り口にあった切り株の年輪をかぞえると50本以上あって、同じ太さの木がまわりに生えているということは・・・

手のひらよりも大きな切り株!
森の中を皆ですすむと、いろいろな発見があります
顔より大きなさわりごこちのいい葉っぱ♪

道が開けたところに、大人の背丈の3倍もの高さの森の断面が現れました。断面は上から、太い杉の根元にはコケやシダがしげり、土の下に粘土質の土や砂が積もり、その間を木の根が広がっています。木の根のさらに下はかたまった土砂の間から岩盤が飛び出しています。

巨大な地層が森の中に。子どもたちはなぜか夢中で登っていました。

この森も、長い時間をかけて土や砂、どろが折り重なり風や水の力で変化して地面ができて木が育ってきたのでしょう。

大きな地層にそって歩く横に見つかった小さな岩の地層。こどもの手の力で簡単に割れます

さらに奥まで足を伸ばしたところで、ささやぶに落ちていたのは・・

俵型のこげ茶色いころころの・・・シカのうんち!

シカのフンは1か所にたくさん積み重なっていました。

日当たりのよい開けた場所にはクマザサがたくさん生えていて、フンが落ちていた場所の周りのササはびりびりに食べられていました。

薄暗い森。見上げると葉はほとんど重ならずに太陽で透けて見えます。
のびる木の陰になり、動物に葉を食べられて枯れる木もあります
いいにおいの葉っぱ。池田町の人はお茶にもするよ

森にはいろいろな生きものがいて、食べて、フンをして、食べられて、死んで、土が出来て、時間が経って積み重なって森になる。
にんげんも時々森を使う。

今日はどんな森に出会えたかな
里に下りて来たよ。また遊びに来てね~

by さくちゃん