~福井県池田町で自然・文化に触れる~ 里の子たんけん隊

福井県池田町から、あなたに伝えたい「森」のお話。byツリーピクニックアドベンチャーいけだ

第2回里ん子たんけん隊 振り返り

第2回里ん子探検隊は、
午前の部、

かがみ餅割りから始めました。
1月11日は鏡開きの日。鏡餅を割って食べると
無病息災がかなうと言われています。

また今日1月14日はどんど焼きの日。
字や絵をかいてどんど焼きをすると
頭が良くなったり、字が上手になると言われています。
自由に書いてもらいました。

さあ、続いては火起こし。
まいぎりしき火起こし器という、
火起こしの道具をつかって火を起こしました。

火が起こったら、その火をどんど焼きにつけました。
ついたら一瞬、あっという間。

お昼ご飯はおでん&七草がゆのメニュー。
あきんちゃんの手作りです。

七草がゆには、
それぞれの草に意味があります。
・せり=競争に勝つ
・なずな=撫でて汚れを取り除く
ごぎょう=神様の体
・はこべら=繁栄がはびこる
ほとけのざ=仏様の安座
・すずな=神様を呼ぶ鈴
・すずしろ=けがれのない潔白
という意味があります。

こっこ筆

午後は冬の森たんけんへ、レッツゴー!

午後のたんけん隊の隊員は、こども達だけでなく大人も隊員。

さくちゃん隊長から、こども達にも大人達にもそれぞれ隊員の証(あかし)として心得(こころえ)を渡し出発しました。

こどもの心得は
・よくみる
・よくきく
・においをかぐ
・ふれてみる

★森のいきものを好きになる
大人の心得は、『子どもの気持ちになって一緒に楽しむ』(当日大人の心得はこども達にはナイショです)
まずはたんけんのウォーミングアップに全身で雪をたんけん!


あしあとひとつないまっさらな雪原にゴロ~ン


ゴロンゴロン

大人もこどももみんなでゴロンゴローン


空を見てみよう。何が見える?雪さわってみて、かたい?やわらかい?つめたい?あたたかい?

つぎは、森の中へ続く道をのぼって、人間ではない足あと探しへ。

もう見つけていた子どもたちがこっちこっち!とあんないしてくれました。

子ども達のみつけた大きな足あとを見てどんな体の大きさの動物かなと想像したり、冬も冬眠しないで生活しているキツネやタヌキの足あとを追いかけて森の中をどんどんたんけん。森の中を歩きながら、ふと大人が「森の中でなにをしていたんだろう?」「えささがし?」という意見からこんどは森の生き物の食べ物探しに。

雪やえだにかくされたじめんで女の子が赤い木の実を発見!センリョウでした

この森には他にも真っ赤な木の実、あるんだよ!とちくちくの葉っぱをおおう雪をかきわけると、つぶつぶ・ぴかぴかのフユイチゴを発見。人間も食べられるというと大人も子どももびっくり。食べたい人だけ、味見をして甘い!もっとたべたい!という声も。
この野イチゴを冬の食べ物が少ない間、森の生き物も食べるんだよと言うと、

木の実あったぞーくまさんでてこーい!


とやさしい子も。

つぎは、こっちにも足あとあったよ!とこども隊員が先頭を切って開けた場所へ移動しました。
すぐ近くの展望台からは志津原地区と周辺の山々の雪景色が望める場所に到着しました。

展望台のうえでもみんなでごろん。空がきもちいいー!

コッコもごろん。その上から・・ひゃぁ~!いたずらっこな子ども隊員と遊んだり

大きな雪の丘をすべったり(結構急斜面すごい)

雪でぐちゃぐちゃになったり

もっと丘の上の方へいこう!

冬芽たんけんもしました。手の届く範囲内に木の枝が4種類も!
ごつごつな枝先のコナラ、ちょっと赤い芽のサクラ、ばんざいしてるみたいなおちゃめな芽の形をした、お茶にもできるクロモジ、

「みんなはふたご?人間のふたごってあんまりいないよね。じつはここにふたごの(芽の)枝がありまして・・枝の先もふたご、枝の途中の芽もふたごだよ。」カエデの仲間の冬芽です。すると女の子が「これはなに?」と見つけてくれたのは双子のタネ!タネには平たく細長いものがついています。これはカエデのプロペラタネ。
「すごい発見!カエデはタネもふたごなんだね。」
実はこれは遊べるんです。とふたごのタネをひとつずつにしてプロペラの羽を折らないように上から落として・・・クルクル回るタネをみんなで遊びました。
(このタネは冬の間、鳥が食べたりもするんだよ)


進む途中に木が生えていました。木の(写真で見て)左側しか白くありません。この白色は雪です。さて問題です、どっちから風が吹いたでしょう?

男の子が、「雪はかぜでとばされるから・・うーんと、こっち!(左側から手でレクチャー)」いい推理だね!自然の中では天気もたんけん対象になります。

さいごにスタッフさくちゃんとっておきの場所へ。

冬しか見れない生き物の暮らしをのぞきに行きました。
丘の上の大きなコナラの木には・・・
じゃじゃーん!(どんなだったかは、見た人だけのひみつです)
大きなコナラの木の洞(うろ)のすみっこに、おしくら饅頭(まんじゅう)でたくさんの黒と赤と白の模様の入った虫たちが。これはヨコヅナサシガメの赤ちゃんのふゆごもり中なのです。
木の洞(うろ)は半分以上が外に出ていて寒すぎるようで、全部おおわれているあなだと雨の水がたまってしまって生きていけないし、あなだとひかげになって寒いし、おおわれていない場所があれば太陽の光が当たってあたたまれる、「うろ」のすみっこならうまく風もよけられる丁度良いところをじょうずに生き物たちは利用していました。


コナラとクヌギの皮の間でしか産卵しないカメムシもいるよ(卵は寒さ対策でネバネバ)

さいごは木の上で生きる生き物のたんけんでした。森の冬のたんけんはこれでおわり!
みんなはどんなたんけんがあったかな?
持って帰ったたんけんの心得をつかって、おうちの周りでもいっぱいたんけんしてみてね!

さくちゃん筆